いつもより早い梅雨入りを迎えて、しかも台風2号の影響もあるかもしれないと少々ヤキモキしておりました。
何故なら、足立美術館に行く計画を立てていたからです。
足立美術館は、島根県安来市にあり、地元出身の足立全康氏が設立した日本庭園のある日本画の美術館です。
The 今まで何度か行ったことがあります。しかし、前回からもう10年は経ったかなぁ。
ということで、今回が足立美術館は初めてという友人と2人で行くことにしました。梅雨入り前の6月初めにしよう!と決めました。
ところが5月の梅雨入り。しかも台風。この1週間はお天気の心配ばかりしていました。
お天気の心配をしても仕方ないんです。それはわかっています。もし雨が降っても足立美術館は雨に濡れた美しさを見せてくれるでしょう。それもわかっています。
でも、やっぱり晴れていた方が良いです。車で行くし。
大雨の影響を受けた方々には申し訳ないのですが、晴れました。快晴というより梅雨の晴れ間という空でしたが、ドライブ日和でした。
足立美術館まで、友人と合流してからでも3時間半はかかります。それもノンストップなら、の前提です。つまりはGoogle MAPではそれだけの時間が出るということです。Google MAPはわりと正確な時間を示してくれますが、実際には休憩を挟むので、もつとかかりました。
久しぶりの足立美術館は、以前とは駐車場への入り方から違っていました。結構遠回りでした。しかそ、美術館への道を右折せずに真っ直ぐ行くと直ぐだったので、ナビを足立美術館駐車場にセットしておけば良かったのかもしれません。
足立美術館といえば外国人が選ぶ日本庭園で一位に輝く庭園が有名です。
1位 足立美術館(島根県)
2位 桂離宮(京都府)
3位 山本亭(東京都)
4位 皆美館(島根県)
5位 養浩館庭園(福井県)
〜数寄屋リビングマガジンより〜
それに横山大観の絵がたくさん見られることでも有名です。
足立翁は横山大観の絵に魅せられて、その収集のために事業を頑張ったということです。そのおかげで今私たちはこの田舎にあって割と気軽に行くことができます。
通常、東京一極集中なので、東京まで行かないとなかなか見ることができないんですよね。
最近は飛行機のおかげで東京にも日帰りで行くことができます。しかも、今回足立美術館までにかかった時間よりも短い移動時間です。
しかし、そうは言っても、金額面でかなり違います。
その昔、足立美術館が今ほど有名ではない頃には、高速道路も整備が進んでいなくて、6時間くらいはかかっていたかもしれません。
今は高速道路がかなり整備されてきたので4時間はかからずに行けるようになりました。
中国地方の日本海側はまだまだ整備中ではあります。これから先整備がされるかどうかはわかりませんけど、計画はあるようです。私の寿命とどっちかなぁと気長に待つことにします。
足立美術館に着いて、最初にしたのはコレ。
梨ソフト。気温も上がって美味しくいただきました。季節限定とか書かれてるとつい手が伸びてしまいます。
ただ、今が梨の季節?という疑問は頭をよぎりましたけどね。
ようやく足立美術館。
入場する前から庭園がありました。
入場料は2,300円です。私はJTBのレジャーチケットで100円割引の2,200円で購入。
余分な時間がかからない電子チケットも使えますが、購入時にカードの暗証番号がわからなくて、途中コンビニに寄って現金購入しました。カードの暗証番号ではなくてネット用の暗証番号は覚えて無かったんですʅ(◞‿◟)ʃ
たかが100円、されど100円です。時間をかけてでも途中のコンビニに立ち寄りましたよ。これが30分くらいなら考えますが、ほんの数分で終わるのと、飲み物も欲しかったので立ち寄りました。
ただこれは引換券なので、正式なチケットに交換しなくてはいけませんでした。
そして入場。まずガラス越しに庭園が広がっています。このガラスは綺麗に清掃されており、中の照明も抑えられているので、ガラス越しでも綺麗に写真が撮れます。
美術品は写真を撮ってはいけませんが、庭は撮り放題。私のような素人がいくら撮ろうとも、咎められる心配はありません。
足立美術館のホームページをキャプチャしました。かなり広いお庭です。
枯山水庭だと思います。
ここは北大路魯山人館。以前は無かったような気がしたので、新しくできたのかなと思いました。覚えてないだけの可能性もあります。魯山人の作品があったことは覚えてるんですけどね。
広々とした庭園。ここは白砂青庭松なのかな。
同じく広々とした日本庭園の一つ栗林公園とはまた違う趣きです。
こちらが栗林公園。
足立美術館の池庭。
足立美術館のお庭は日本庭園なんですが、新しいだけあって、和洋折衷な感じもすると思いました。
すごく整備と掃除が行き届いたお庭です。
有名な掛軸…ですが、下手すぎて白く写ってます。
露光を操作するとこんな感じになりましたが、本当の色はもっと濃い緑でした。隣にある仏壇は真っ暗になるし、難しいです。
こんなことをして遊んでみました。
背後の山が借景となり、雄大な風景です。
この山は尼子氏と毛利氏の戦いで、毛利氏が陣をはった山だそうです。
多分亀鶴の滝。
遠くに見える滝は、山を買取り作った人工の滝だそうです。
お昼。私はハヤシ、友人はカレー。
レストランの中で撮った池庭。
たくさんの日本画を見て久しぶりにリラックスできた時間でした。
1番印象に残ったのは横山大観の神国日本。
同じ題の絵がたくさんあるようなので、足立美術館の神国日本で調べてみてください。
私は保守でも右翼でも無いので、神国日本という言い方は嫌いです。
ですが、この絵を見た時、当時の日本人がこれを見て感じたのはこういうことだったのかな?と思いました。
何か他を寄せ付けない神々しさがありました。
ミュージアムショップで色紙を買って帰ろうかと思ったんですが、あの何ともいえない感じは全くなかったので、買いませんでした。
本物だけが持つ力を感じた一枚でした。
新館には現代の日本画が展示されていました。
海外の風景画が多くて、まるで油絵のようにも見えます。私は素人なのでこれらの絵の良さはわかりにくいものがありました。
ただ、横山大観がそれまでの日本画から脱却すべく朦朧体を考えだした結果が今のこの絵に繋がり、また次の日本画が描かれてるんだろうなと思いました。
絵心のない私は分かりやすいものが好きです。なので、現代画は全く分からず、興味もないんです。
だけど、何点かはよくわからないなりに、すごいと思う絵がありました。
帰りは近くなので、と江島大橋、通称ベタ踏み坂に寄りました。
空に向かって登って行く感じ、ありますね。
錯覚らしいのですが、本当にこう見えるんだと感心しました。
車のCMに使われて有名になりましたが、よくこんな場所を見つけるものだと思いました。
あとは帰り一直線。
山陰道は対面通行なので、そこそこのスピードしか出せませんけど、前に遅い車がいなかったので、ほぼ予定通り帰宅できました。
帰ったら猫が寂しかったらしくスリスリしてきて疲れも吹き飛びます。
遊んで来た後ろめたさもあり、いつもより長く付き合いました。
お立ち寄りいただきありがとうございます。