父がひどい咳をするので救急車で病院に行きました。本当は救急車を呼びたくはありませんでしたが、歩ける状態では無かったので仕方がありませんでした。
その日の訪問診療で血液採取、感染の可能性があるとの連絡を受けてクスリを取りに行くようにしていたところでした。
肺炎の可能性があるので即入院。今はコロナ禍で面会も出来ませんが、入院当日は大丈夫荷物を運んだりするので大丈夫でした。家から蜂蜜を持って来て欲しいと言いました。
その蜂蜜が私から食べさせた最後のものとなりました。
翌々日の朝、出勤途中の私の携帯に病院なら着信。朝方喀血、それと同時に意識が落ちたとのこと。
すぐ病院に行きましたが、それからおおよそ二時間後に息をしなくなりまた。
約四ヶ月の闘病生活でした。
家に戻った父に何度も「苦しい思いをさせてごめんなさい」と言いました。
痛みから解放された父は微笑んでるかのような顔をしていました。
悲しいし、寂しいし、辛いけど、これ以上父の命に縋りつくことはできませんでした。最期は感謝とともに見送りました。